2019年6月30日「考えよう‼ゴミの分別」

六月も今日で最後になりました。

アッという間の上半期でした、皆様はいかがお過ごしでしょうか?

最近、ごみ処理施設に運ばれたものが発煙・発火する事件が相次ぎ中にはゴミ処理施設が全焼する事件が起こり深刻化しています。

今週は、「考えよう!ゴミの分別」というテーマでお話いたしました。

今週の知っとこワードは「リチウムイオン電池」でした。

まず、電池とは電気エネルギーを科学的に蓄え放出する装置でいろんな種類があります。

大きく2つに分けると一次電池と二次電池に分けられ、一次電池は中に発電する物質を入れ電気を放出しますがその物質を使い切ると電気エネルギーを放出しなくなります。その代表的なものがマンガン乾電池です。

二次電池は、発電する物質を使い切ると電気エネルギーは放出されませんが、別の電源から電池内に電流を通し物質を元の状態に戻すことが出来ます。つまり充放電を繰り返すことが出来るのです。

リチウムイオン電池は二次電池になりリチウムイオン二次電池とも言ったりします。

ノートPC・スマートフォン・デジタルカメラ・電子タバコ・等に用いられています。

今、このリチウムイオン電池がゴミ処理施設に運ばれて発火・発煙する事件が昨年度は128件起きており、この5年間で4倍に増えたことが判明しました。(公益財団法人「日本容器包装リサイクル協会調べ)

全国のプラスチックゴミ用のリサイクル施設で、リチウムイオン電池が原因とみられる発火・発煙事故は今年度も4月~5月の2ヶ月だけで60件起きており、同電池は燃えやすい有機溶剤を含み、ショートすれば発火する恐れがあります。ショートを防ぐための保護回路が内蔵されていますが、一部で流通する粗悪品には保護回路のないものもあります。粗悪品でなくともゴミ処理施設で機械にかけられ砕いたりする際に衝撃で発火する可能性をあります。

充電式電池でどのような物が検出されているかと言いますとリチウムイオン電池単体30%・モバイルバッテリー28%・おもちゃ、ゲーム等のリチウムイオン電池15%・電子タバコ(加熱式タバコ)12%・その他13%になっています。

又、どんな時に発火しているのかに関しましては、発火場所で最も多かったのは「破袋機(ハタイキ)を通過後」だったそうです。やはり衝撃による発火が多いようです。

資源有効利用促進法では、充電式電池は製造業者や輸入業者による回収が義務付けられ、リチウムイオン電池を処分する際は家電量販店や市町村役場に設置された回収ボックスに出す必要があります。

私の住んでいる府中市では月に1回充電式電池(危険ゴミ)の回収が無料で行われています。

各、市区長村などでルールが違いますのでこの機会にぜひ確認してみてください。

充電式電池が不燃ごみやプラゴミとして捨てられるケースは後を絶たず、ごみ処理施設の他、ゴミ収集車の中でさえ発火・発煙する事故も発生しています。

環境省は5月、全国の自治体に対し、ゴミの分別の徹底をゴミ処理業者に求めるよう要請しました。

皆様もゴミの分別を徹底し事故発生原因を作らないようにしましょう。