遮熱塗料で夏を乗り切ろう

住まいのトラブルバスター2014年7月13日放送内容です。今回は遮熱塗料についてです。

遮熱塗料

遮熱塗料

遮熱塗料を屋根に塗ると室内温度の上昇を抑え、夏でも快適に過ごすことができる様に補助してくれます。一般的には太陽光を反射、吸収された熱を放射、熱伝導率を低くする効果があるものを遮熱塗料と呼んでいます。従来の塗装と比べ、太陽光中の赤外線を効果的に反射させ熱を溜め込まず、室内の温度上昇を抑えます。

遮熱塗料に塗り替えるメリットは?
出典:www.nippe-powerfactory.com

遮熱塗料に塗り替えるメリット

  1. 屋根の温度を下げる
  2. 省エネルギー
  3. CO2削減
  4. 地球温暖化ヒートアイランド対策

棟換気

換気棟イメージ

軒裏(軒天)に設けた有孔ボード等から空気を取り入れ屋根の頂部から小屋裏にこもった熱気や空気を排出する小屋裏換気システムの一部です。
特に寄棟の様な形状の屋根の場合空気が抜けるところがないため棟換気等を取り付けるとかなり効果があります。
しかし残念なことに私たちが実際に調査した寄棟の住宅に全て設置しているわけではありません。後付もできますので2階が熱いと思われる方は一度確認される事をお勧め致します。

シャットアウト工法

「快適 !熱シャット工法」のメカニズム
出典:www.kmew.co.jp

日差しが強い夏場は屋根裏の温度が上がり、その下にある部屋が非常に暑くなります。「快適 !熱シャット工法」は、屋根面に通気層と遮熱シートを設けて太陽熱を遮るとともに、通気層や屋根裏にたまった熱気なども効果的に排出する工法。屋根裏の温度を低下させる効果が期待できます。

2重野地板構造
出典:www.kmew.co.jp

①2重野地板構造
屋根下地の野地板を2重にし、上下の野地板の間に空気の通り道を設け、熱気や湿気を排出します。

遮熱シート
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②遮熱シート
輻射熱をシートのアルミ箔部分で反射させることで、遮熱効果を発揮します。

遮熱効果アップ
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③新鮮な空気を取り込み、遮熱効果アップ
通気層に空気を取り込むために、軒先に換気口を設けます。常に新鮮な外気が取り込まれることで、遮熱効果がいっそう高まります。

熱気や湿気を排出
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④通気層の熱気や屋根裏の湿気を排出
通気層に溜まった熱気は「換気棟」から外部へ排出。さらに屋根裏の熱気・湿気も同時に排出し、屋根裏を常に快適で健康な状態に保ちます。

夏に起こりやすい屋根の不具合

棟板金の釘抜け

棟板金の釘抜け
夏の時期に起こりやすいのがこの釘抜け現象です。
夏場の屋根は80℃位の高温になります。昼間の熱い時に釘は膨張し伸びます。そして夜になると冷たくなり伸縮します。この繰り返しで釘が徐々に抜けてくるのです。

棟瓦の釘抜け

棟瓦(丸のし)部分の釘抜け
棟瓦部の釘抜けは写真の様にゴムパッキンが役目を果たさず雨漏れの原因にもなります。又、棟内部の赤土を傷めてします場合がありますので注意が必要です。

棟板金の浮

棟板金の浮
この様な板金の浮は台風等の強風の時に飛ばされ第三者に被害を及ぼす事もあります。又、板金が浮くことで飛散はもちろんですが内部のヌキ板を腐食させる事もありますので注意が必要です。

日頃から注意、点検をしましょう
建物の維持保全を適正に実施することで思わぬ事故を防ぎ地震や火災などの被害を軽減します。また建物の寿命を長持ちさせることができます。

建物管理の必要性

管理者の責任範囲(建物所有者及び管理者の責任範囲)
建物の所有者・管理者は、台風や地震などにより発生した事故であっても、第三者の安全をおびやかしたり損害を生じた時には、賠償責任(民法第717条)を追及されます。建築基準法第8条では、建物の所有者・管理者は規模の大小に関わらず、自らの責任において、建築物の敷地、構造、防火、避難、衛生及び建築設備等(換気設備、排煙設備、非常用の照明装置、昇降機等)について、状況に応じた補修、改修をして安全で良好な状態の維持に努める責任があります。
出典:www.city.nagoya.jp