和すまいの推進事業（国土交通省）とは？

日本の住宅には、日本の独自の文化的特徴があります。

例えば、玄関で靴を脱ぐ、畳や襖、障子なども特徴の一つだと思います。

最近では、国土交通省が「和すまいの推進」を行って日本の伝統的な手法で建てられた「古民家」などが注目されています。

古くなった古民家をリノベーションして宿泊施設、地域コミニティースペース、地産地消のレストラン等、様々な形で

再利用されたりしています。

「和すまい推進事業（国土交通省）」は、日本の地域の気候や風土、文化に根ざした住まいづくりや、住まい方を含めた日本の

住文化の良さの再発見・普及に向けた「和のすまい」を推進する事業です。

この事業は、国土交通省だけではなく文化庁、農林水産省、林野庁、経済産業省、観光庁により構成されており

省庁の垣根をを超えて官民連携で行われています。

日本の古い建造物を残すことだけが目的ではなく、文化の継承や担い手の育成も含まれます。

日本文化の茶道・華道・着物、伝統工法の技術継承、瓦・土壁・畳・襖・障子等の職人の技術を継承することも大切です。

古民家の中には「文化財」となる建物も存在します。

文化財になる住宅は、文化庁が登録有形文化財（建造物）に指定さてたもので、いくつかの条件があります。

築後５０年を経過し、国にとって歴史的景観に寄与している、造形の規範となっている、再現することが容易でない、

といった条件を満たす建造物が対象となります。そのほか、都道府県や市区町村が指定する建造物もあります。

文化財に指定されると保護され、修理などの経費補助だけではなく、防災などの費用補助も行われています。

和文化のPRなどもおこなわれています。

２０１９年に「和文化・産業連携振興協議会」が発足され、畳・着物・お茶・お花の４業界の関係者が集い、

４分野が一体となってパフォーマンスを実施することで相乗効果による和文化の魅力発信に取り組んでいます。

２０２１年には、生産・文化団体との連携を広げ、和文化発信の核となる「和文化生活宣言」が策定されました。

２０１７年には「海外日本庭園再生プロジェクト」として、日本の日本の造園技術者を海外に派遣して修復を

行うモデル事業も実施されました。

重要文化財建造物というと、神社、仏閣などをイメージする方も多いと思いますが、住宅もかなりの数の重要文化財があります。

古いものでは、室町時代８０６年に建てられた住宅が存在しています。

本日ご紹介した「和すまい支援事業」は大切な日本の文化を守る大切な事業だと思いますし、未来につなげていべきものだと思います。