2020年3月8日「見た目には分かりにくい障害問題」放送後記

皆様、こんにちは!

放送で「就労パスポート」の話をしましたが、就労パスポートはやはり積極的に作っておいた方が良いと思います。

働く側にも、雇う側にも、回りの一緒に働く人にもメリットがあります。

利用者の声としては、支援者と話し合いながら就労パスポートを作成するので自分のことが客観的に整理出来たり自己管理につながりましたという声が多かったそうです。

又、事業主からは就労パスポートの内容を確認する事で一緒に働く回りの人が共通の認識をもて、関わり方等を話し合うことが出来る様になるそうです。

本編では、インクルーシブ教育の話をしました。

インクルーシブ教育とは、障がいがある子どもと障がいがない子どもが共に受けることで共生社会の実現に貢献しようという考え方です。

学校を卒業して社会に出た時に接し方が分からず戸惑うひともいると思います。

小さい時から障がいを待った方に接していると関わりもスムーズに行くので職場などが円滑になるという事です。

もちろん、メリットもあればデメリットもあります。

現在では、特別支援学校、通常級、通級、特別支援学級、交流級、に分かれています。

特別支援学校は、障がいのある方が幼稚園、小、中、高等学校に準じた教育を受けることを目的とした学校で、以前は盲学校・聾学校・養護学校と別れていましたが、2007年4月1日からは統一され特別支援学校になりました。

通常級は、人数40名(小1のみ35名)で通常の授業を行う学級のことです。

通級は、通級指導室のことで通常の学級に在籍しながらその子の障がいの特性に合った個別の指導を受けるための教室です。

特別支援学級は、標準人数8名、個別の指導計画に基づいた支援、指導、適応状況や集団活動の参加に合わせて通常級に移動して活動する交流級を利用することが出来ます。

交流級、とは特別支援学級に在籍しながら給食やホームルームの時間に通常級に移動して活動することができ特別活動に限らず得意な科目や音楽や体育などの授業も相談の上、交流級で受けることが出来るそうです。

本編では、障がい者雇用促進法のお話をしましたが、民間企業の障がい者雇用者数(2018年)は7年連続で過去最高の2.05%でした。障がい者の方への社会的理解が深まっているのだと思います。

障がい者の雇用で有名なのが川崎市の日本理化学工業、日本のシェア70%のチョークを作っていらっしゃる会社ですね。

従業員83名中、63名が知的障碍者ということです。

何故、障がい者の雇用を始めたのか?

昭和35年2人を雇用したのがスタートだったそうです。きっかけは、禅宗のお坊さんから「人間の究極の幸せは4つある、1つは愛されること、2つ目は褒められること、3つ目は人の役に立つこと、4つ目は人に必要とされることの4です。福祉施設で大事に面倒を見てもらうのが幸せではなく働いて役に立つ会社こそが人間を幸せにするのです。」と教わったからだそうです。

障がいをもっていても誰かのためになるということは、人を幸せにするということ、まずこのことを雇用する側や障がいを持っていない人が知る必要があるということです。

本当に同感です。この話を聞くといつも感動し感銘を受けます。

今後の未来において、障がい者だけではなく、自殺なども多い日本では、居場所がない人が多くなっている、人が必要とされて役に立ち幸せを感じる社会とはどんな社会なのか再度見直していくことで、日本全体の雇用問題、幸せとは何かを発見できると思いまうす。