2019年8月18日「オリンピックと住宅」

お盆休み最終日で車の中で聞いている方も多っかったのではないでしょうか?。東京五輪まで1年を切り、各地でいろんなイベントもあったと思いますが今週は、「オリンピックと住宅」というテーマでお届けいたしました。

■今種の知っとこワード

今週の知っとこワードは「ハルミフラッグ」でした。

2020年東京オリンピック、パラリンピック選手村跡地のマンション計画「晴海5丁目西地区第一種市街地再開発事業」のことで史上最大の分譲マンションプロジェクトと言われています。

【概要】

住宅棟(板状/中層棟)22棟 14階~17階

住宅棟(超高層タワー)2棟 50階

商業棟 4階

最寄り駅:都営地下鉄大江戸線「勝どき」駅徒歩25分

総戸数5,632戸(分譲4,145戸 賃貸1,487戸)

●7月26日より「ハルミフラッグ」の第一期登録受付が始まりました。BRTと呼ばれるバス高速輸送システムで湾岸エリアと都心がつながるそうです。中央区に5,632戸の分譲・1,483戸の賃貸、合計5,632戸のまちが2023年3月誕生!!分譲一戸当たり平均87㎡3LDKが中心だそうです。平均坪単価350万~400万の周辺地域にくらべ280万~300万と格安のなっていますが計算すると平均26.4坪となり掛けることの300万円で一戸当たりの平均金額は、7,920万円になります。一般のサラリーマンではとても買えない金額です。企業や富裕層をターゲットとした物件だと思います。将来的には公園・保育施設・小中学校・消防所・水素ステーションも建設され、分譲・賃貸・シェアハウス・シニア住宅・商業施設などに防犯カメラネットワークなどを取り入れクリーンで防犯性の高い近未来の一つのまちになるそうです。東京都と民間(代表:住友不動産)他大手10社で販売し200億円の増収を見込んでいて利益を都と事業者で折半するこうです。ゴールデンウイーク中の見学者は若者を中心に1200組を超えたそうです。

■防災士の立場から見たハルミフラッグ

・晴海地区は、大正末から埋め立てが開始され1931年に完成

埋め立て地は地震等の影響で液状化しやすい土地です。新築の建物自体は岩盤まで杭を入れ免震構造で建設されますが周辺地域の道路などは液状化で使用できなくなる可能性もあります。

・中央区のハザードマップの確認

中央区のハザードマップを見ると晴海地区は浸水等の影響を受けることがない様に表示してありますが回りの地域は浸水の影響をかなり受けてしまう表示になっています。晴海地区に行く8本の橋は通行できるのか?又回りの浸水により孤立してしまうことも懸念されます。

・50階建ての超高層ビル地震の影響は?

地震の時に高層階で怖いのが長周期地震動です。地震波の周期とビルの固有振動周期が共振を起こすとかなりの揺れを伴います。東日本大震災では揺れ幅が約1m前後でした。南海トラフではこの揺れ幅が4m~5mになると言われています。高層階に住む人はそれなりの対策が必要になります。例えば冷蔵庫や家具等が飛んでくる恐れもありますので作り付け等にする対策必要だと思います。

■4年後の引き渡しの問題点

4年後の金利や不動産市場はどうなっているのか先のことはよくわからないのが事実だと思います。今後、団塊の世代の相続ラッシュが起こってきますし当然その方たちが住んでいた家は空き家になります。空き家問題がますます社会問題となり資産価値と住宅ローン残高が逆転してしまうこともあるかもしれません。

■海外の成功事例

ロンドンでは3300戸ほぼ埋まり、新しいビジネス地区として成立しいるそうです

■斎藤千秋の健康キャラバン

今週は「医学的な運動効果」について色々教えてくれました。

詳しくはポッドキャストでお聞きください。

■本日のまとめ

先に色々とお話しましたが国民の税金を利用している事業なのでオリンピックの良いレガシーに成ることを祈っております。