2020年7月26日・8月2日「避難について考える」

皆様こんにちは!

7日7日から停滞した梅雨前線の影響で熊本を中心に九州で河川の氾濫や土砂崩れなどで多くの方が亡くなられました。さらに岐阜・長野などでも被害が拡大し、今年も大きな災害になってしまいました。

各地で避難をされた方も多かったと思いますが、今年は感染拡大も含め対策が求められます。

今週と先週は「避難について考える」というテーマでお送りいたしました。

ゲストインタビューには一般社団法人減災ラボの代表理事でもあり、防災図上訓練指導員でもある鈴木光さんにお話して頂きました。

↓減災ラボ ホームページアドレスです

https://www.gensai-lab.com/

↓住まいのトラブルバスター「避難について考える」のポッドキャストです是非お聞きください

http://sports.jorf.co.jp/sumai/

減災は事前の準備が必要です、番組のインタビューでも「災害は必ず遭うことを前提として考える」とおっしゃっていました。

しかしながら、人間には正常心バイアスが働き自分は被害に合わないと思っている人も多い様です。

市民住まい向上委員会で開催されている講座参加者に「ハザードマップの確認をされましたか?」と

質問を毎回させて頂いているのですが、残念なことに約6割の人しか手が上がらないのが現状です。

台風、洪水、地震、コロナ等、様々なことが起こっている現在やはり自分や自分の家族は自分でまもる事が大前提と思います。

まずは、ハザードマップの確認をして頂ければと思います。

2014年に河川の危険氾濫水域を超えた箇所は83ヶ所でしたが毎年増加して2019年には403ヶ所になっており5倍に増えています。

ハザードマップも浸水・津波・土砂災害・高潮などの種類別に作成されている場合が多いので自部の家に被害が想定されるものは

確認をしてください。ハザーどマップは市役所や区役所で無料配布していますしインターネットでも確認できます。

又、国土交通省の国土地理院の地図なども併せて確認して頂くと良いと思います。

地震に関しては、インターネットで「揺れやすい地盤」と検索して頂きますと自分の住所を入力して揺れやすさの確認ができます。

地震に関しても2000年6月以前の建物はホールダウン金物が入っていない場合や壁の配置バランスがとられていない場合がありますので耐震診断を行い補強を行っておく必要があります。

浸水に関して垂直避難を考える方も多いと思いますが木造住宅等は水に浸かると浮力が発生して流されてしまう場合がありますので建物が浮力で浮いて流されるのを低減してくれるホールダウン金物が入っているかを確認しておく必要があります。

避難所も地震の時の避難所と浸水の時の避難所では違う場合がありますので事前に確認しておく必要があります。

在宅避難の場合では、食料品などは自分で準備しておかなくてはなりません、避難所にある食料は避難所で過ごす人たちの分しかないのです。物資の運搬が可能になり配給などが行われるまでは自力でしのがなくてはならないのです。

避難所に避難できる人も選別されます。特にコロナウイルス感染などの問題もあり避難所で全ての人を受け入れてくれるわけではありませんのでやはり事前の在宅避難の準備が必要になります。

ペットを連れて避難所で過ごすかもしれない方は事前に避難所がペット受け入れが可能なのかを確認しておく必要があります。

水道・ガス・電気などのライフラインが使用できない場合の対策・準備もしておく必要があります。

皆様も災害対策を考え事前の準備をしておいてください。